科学フェスタにてCG説明図画を使ってみた件

先日、化学フェスタにて発表に行ってきました。
ポスター発表だけのイベントで全体で1000件以上の発表がある、巨大なイベントでした。
僕はバイオマテリアル関連でやってきましたが、一番驚いたのは内容の多様さ。
バリバリの合成系の方もいれば、電池材料の開発など
企業ブースも刺激的な技術を展示しており、各企業の技術競争が如実に表れていたと思います。


同じバイオなのに、壁を挟んで隣の島には
「深海底の土壌に含まれる金属」の発表だったり「合成生物学」だったりとカオスの極みでした。


さて、ここまで内容が多様化してくると浮き彫りになるのが、
「お互いの研究内容、マジで頭に入ってこない問題」です。


これは実際に自分で体験してみて実感したことですが、分野が異なると例え基礎的な化学の共通認識があったとしても正確に内容を伝え、且つ理解して貰うのは至難の業です。
もっと言えば、その分野の研究者にでも難しいことが他の分野の研究者に分かる筈がありません。


かくいう僕は繊維材料という比較的目に見えやすい内容を扱う立場ではありますが、
初めて聞く人には理解に時間を要するのは当たり前です。


そんなわけで
実際に研究を3DCGに落とし込んで説明をやってみました。


例えば
「ファイバー材料は平面足場に比べると細胞の接着できる表面積が大きいから、単位体積当たりの細胞密度も大きくなる。隙間を利用すれば3次元足場として深さのある組織が出来上がる」
などと説明したい場合がありますが、これを聞いて一発でイメージ出来る人は稀でしょう。


そんなわけで実際に作って説明してみました。
お話しした方々、皆さん「あ~~、それで繊維材料か。」という反応でした。
20分程度で作った画像でここまでのコミュニケーションが出来るのであれば万々歳です。
何より「深さのある」など立体感をイメージして貰いたい僕の研究にピッタリの図画になったという手ごたえがありました。

3Dfibermata.png
2Dfibermata.png



またどうやって多湿な実験環境を整えるか?
という質問に対し「こんな装置を段ボールで自作した」という説明もしました。
この図は以前コミケ用に作った画像を加工したものです。
聞いて下さった方が「これをDIYで作った」という事実に引いていたことが十分に分かりました。大笑いしている人も居ましたが。
イラストというものは強烈に魅えるため、感情に響かせるポテンシャルも秘めているようです。

danball2.png
danball.png


今回のCG利用はまだまだ実験の段階です。
今後は動画化してタブレットを使って発表するなど、別の方法でも応用実験をしてみようかと思います。ポスター発表のみならず、科学の説明において自作CGの利用リテラシー確立に向けた更なる一歩になったという実感が湧いています。


それではまた。

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