CG制作は使用時のことを考えてから・・・。 ~科研費申請編~

先週の事です。
僕はとある方から科研費申請の書類に載せる図画を描いてほしいと言われ、いつものようにCG制作をやっていました。


色々と手の込んだのを作ったのですが、後で言われて思い出したのは
「最終的な科研費申請書類は白黒書類になる」
ということでした。
いつものノリで作ったのが仇になったか・・orz


CGを作る上で白黒はかなりの縛りです。
というのも、環境効果色彩のが意味の薄いものになってしまうからです。
その反面、「キチンと見た目を作り込まなくても良い」という別のメリットはあります。
またここで必要とされているのは、あくまでも説明性が重要視されている以上、
"Simple is the best"が最適になります。
元来作り込む必要が無いのは当たり前ですね。


シンプルで良いとしても、色については4点だけ気を付けた方が良いことがあります。
・同系色の物体が重なった状態だと、白黒で色が潰れる場合がある。
・同系色の物体が複数ある場合、どれがどれだか判別できない。
 (特に異なる色の原子で構成された分子構造がそれです。)
・背景色を暗くすると画像全体が暗く映る。
・一部だけしか照らせない光源(例:点光源)だと暗い画像になり易い。


例えば次のような画像を作ったとします。とあるバイオマテリアル系の説明図画です。
CGの持ち前を活かし、照明の効果や色の設定を行いました。

20151110biomaterial.sample3.png


しかしこれを使用時の白黒にしてしまうと、全体的に暗い印象になってしまいます。
これではどれがどれか分かりづらいですし、ベースにある格子状の物体がそれぞれ色(朱と紫)も判別しづらくなります。例え書類に載せる図画一枚であっても、暗い印象を与えるのは良くありません。
研究の未来を明るく語っていく必要がありますから。
20151110biomaterial.png



これの対応策としては、
・まず背景色を白くして全体的に明るい印象にします。
・また3DCG内で使用している光源(ランプ)を全体的に明るくしてくれる「ヘミ光源」に変更します。
・(白黒反転後に色の違いが分かるように、各色の明度を調整します)


全体的にベタ塗感が増して3DCGっぽさが減りますが、明るい印象になりました。
20151110biomaterial.sample5.png



そしてこれを白黒化すると下のような画像になりました。
明るいタッチにしたことで各物体の配置が明確になりましたし、色も違いも分かり易いくなりました。
20151110biomaterial.sample5.png


私は材料系の研究が専門ですが、材料系論文は異なる素材を
「重ねあわせたり」「繋げたり」する研究が多いため、説明図画の制作には特に色設定を
考えた方が良いかと思います。


いずれにせよ、パワーポイントで作るよりも圧倒的に制作は早いですし、修正もかなり利くことは改めて実感したポイントです。また色々な角度から同じ物体を描画できるのも魅力の一つです。
この記事を読まれている方も、是非とも科研費申請書類用に3DCGを始めてみては如何でしょうか?
CG塾にて初めての方からでも少しずつステップアップできます。


そんなわけで今回のまとめ
「CG図画を作る際は、実際の使う時のことを考えてから取り掛かりましょう」


ちなみに報酬は何やかんやで¥3,600でした。10枚近く作りましたが・・・・。
外注したら30倍くらいの見積もりが来ても可笑しくないよ。アヒャ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

この記事へのコメント

人気記事

最近のコメント